菌糸ブロックの詰め替え方
– 菌糸ブロックの詰め替えの際に準備する物 –
こちらのページでは、菌糸ブロックの詰め替え方についてご説明いたします。
まずは詰め替えの際に必要なものを準備します。
必要なものは以下の通りです。
- BRASオリジナル菌糸ブロック
- 詰め替え予定の空ボトル(PETボトルやガラス瓶など)
- 大きめのケース
- 崩し網(バーべキュー網でもOK)※ない時は清潔な手で!
- スコップ
- ハンドプレス
- 無水エタノール(なくても大丈夫)
- ドライヤー
- ビニール手袋
1.器具・容器の消毒
無水エタノールを噴射し消毒します。
器具や詰め替え用ボトルは事前に洗い、乾燥させておきます。
作業者の手も綺麗に洗い、水を拭き取り、消毒します。
器具や容器は綺麗に洗って、きちんと乾燥させておけばエタノールは必要ありません。
2.完全に乾燥させる
容器内に水気やエタノールが残らないようドライヤーで乾燥させます。
器具や詰め替え用ボトルは事前に洗い、乾燥させておきます。
ドライヤー使用後のボトルは熱くなっていることがございますので、充分に冷ましてから使用します。
3.ブロックの前処理
ブロックを袋から取り出します。
菌糸ブロックには、白い菌糸皮膜がありますので取り除きます。
消毒したスプーンなどで剥ぎ取るのも良いかと思われます。
4.ブロックを崩す
大きめのケースにセットした崩し網にブロックを擦り付けると簡単に崩れます。
崩し網がない時は、清潔な手で崩します。
ビニール手袋を付けると安心です。
5.均等に混ぜる
崩した菌糸ブロックをできるだけ均等に混ぜます。
この時、栄養分などを添加することもできます。
6.容器に詰める
詰め替え用の空ボトル(瓶)に崩した菌糸を入れます。
とりあえず、ボトルの7割くらい入れています。
7.プレスします
ハンドプレスで詰めます。
なるべく均等な力で満遍なくプレスします。
ガラス瓶などは破損させないよう気をつけてください。
何度か詰めると加減が分かると思います。
最初は、詰め過ぎないように気をつけましょう。
詰めたら、再び菌糸を入れ、またプレスします。
8.肩口も入れます
前工程を2~3回繰り返すとボトル上部までくると思います。
ボトルの形状によっては、肩のあるボトルも多いと思いますので、 肩の部分は指で押し込みます。
9.詰め替え完了
詰め替え完了です。
散らかった菌糸を拭き取ります。
10.保管
幼虫飼育に使えるような状態まで菌糸が廻るのを待ちます。
おおよそ、保管温度23度前後に設定し、約4~7日間程度で菌糸が廻ると思います。
すぐに蓋をする方や、数日仮蓋で様子を見るという方もいらっしゃいます。
11.詰め替えより1日後
詰め替えより丸1日経ったボトルです。
薄っすらと白く曇ったような感じで菌糸が廻り始めています。
12.詰め替えより3日後
かなり菌糸が廻ってきました。
白い部分が目立っています。
もう少しで完成です。
もし仮蓋で保管していて、ボトル上部の菌糸が乾きすぎていたら、本来の蓋にした方が良いと思います。
13.通気口は、必要か?
ボトルの容量や形状・蓋についている空気穴の大きさや数によっては、詰めた菌糸のほうにも通気口が必要な場合がありそうです。
BRASでは、通常よりも硬く詰めた時や、2300cc以上の容量の大きいボトルを使用した時は開けています。
BRAS特注菌糸であるオオヒラタケ菌糸【Grip】は、硬く詰めたとしても菌糸が充分廻るようにオガ粉を調節していますので、初めて方のでも扱いやすいと思います。
14.保管
詰め替えより約1週間程度で菌糸が廻り、クワガタ幼虫飼育に使える程になっているでしょう。
実際に飼育するクワガタ幼虫の種類や、それぞれの好みの状態になるまで保管した後、使用すると良いと思います。